偽は偽でも善は善

それは、昨日の出来事でした。
月曜日は定休日なので、昼間にプラ~っとお出かけをしたわけです。
なんだか、晴れるのか曇りなのかはっきりしない天気でにわか雨なんかも降ったりしてました。

国道428号線 それは通称有馬街道と呼ばれる神戸市北部と中心部を結ぶメイン道路です。
海と山が迫る神戸なので、街からいきなりウネウネとカーブの連続する道が続きます。

そんな、昼下がりの国道で前車が左カーブ手前で急に減速。
おっとっとと徐行してその左カーブに差し掛かると、対向車線にはドイツ製高級小型車が停車。そして次に目に飛び込んできたのは、センターライン付近で横たわるビックスクーター。
そして左端にズタボロになった青年とその青年を助けている女性。

パッと見た感じでスクーターの青年が雨上がりの路面で滑って転倒してしまったのだと分かる状況でした。

で、僕は安全なところに車を止めて救助に向かいました。
「大丈夫ですか!!!」って感じじゃなく「大丈夫ですか~」ってなテンションですけどね。

そしたら、青年は立ち上がる事が出来てて、大丈夫そう。
先の女性は連れの女性と2人でコートにヒール姿で(男性の8割がす・て・きって思っちゃうルッキングでしたよ←関係ないか?)、倒れてるビックスクーターを起こそうとしているではないですか!!!

さすがに、そこはオッサンの出番だ!と俺に任しときって、起こして路側に移動させてあげました。
幸いにも青年もズタボロながら
「大丈夫です!」って
でも、擦りむいたバイクのカウルがショックそうでした。
で、「有難うございます」と告げて走っていきました。

で、何が言いたいのってそんな状況でも皆興味本位な目で見て走り去るだけで、助けようとする人は、あと一人カブに乗ったおっちゃんだけでした。
皆が助ける必要はないけど、少なくともそうゆう場面に遭遇したらすぐ行動する世の中ならいいのにね。

僕の前を走っていた人たちも避けて走り去ってしまいましたし、皆仕事とかで時間が無かったりするのかもしれませんけど、なんだかね~

でも僕にも苦い思い出がありまして、10年ほど前にカートコースからの帰りに同じような事で人助けをして、車に乗り込んだとき、高校生のお客に
「安本さん。偽善者ですね」って言われたんです。
えっ!!!!と思ってそんな風に思う人もいるのかとショックを受けたときに出来た安本語録集が

偽は偽でも善は善

偽善であろうと善で人が助かればええやんってね。